まんが日記☆　～漫画レビュー～

『ひばりの朝』

以前に紹介した「BUTTER!!!（バター）」を書いている作者：ヤマシタトモコ先生の作品です。
彼女の漫画はだいたい好きですが今回は、久々にきた！と思いました。

「性」をテーマにしています。

思春期の１４歳「手島日波里（てしま　ひより）」について、彼女に関わる様々な人達の目線や立場から物語が語られています。
１巻の最後で日波里に語りが戻ってきます。

性的な目で日波里を見る男たち。
性的な目で見られる日波里。
好意をもっている同級生。
それに嫉妬をする女性たち。
そんな彼女に関心をもたない母親。

この色々な立場の人達に目線をシフトしてストーリーを進めていく描き方はヤマシタトモコ先生ならではです。

少しエロさを出した、かなり味のある作品に仕上がっています。
展開がかなり気になります！
今後が期待できる作品です！


（ストーリー）
手島日波里は14歳の中学生。
年相応では無い肉感的な身体つきで、男はたいがい性的な感情を彼女に抱く。
そして、女性は嫉妬により、たいがい悪意をこめる。
彼女に劣情を抱いている男、片思いをしている少年、劣等感を抱く女、そして彼女をおとしめたい少女が、ひっそりと、かつエゴイスティックに彼女について語り出す。
彼女にまつわる心理展覧図はどこまでも広がるが、真実の正体は誰が知るのか?
少女の正体は魔性か、凡庸か!

[2回]